それでも走るか?! 123 気になる"低い壁"の正体は?!
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【気になる“低い壁”】
お気に入りのランニングコースである多摩川土手。
その土手に並行するように、風情のある“低い壁”があります。
周囲の建物とは明らかに異なる、独特の雰囲気を醸し出しています。
レンガの堤防
多摩川河口付近に、長さ700mほど続くレンガ造りの低い壁。
たびたび洪水を起こしていた多摩川。
大正7年から行われた河川改修工事で築かれた堤防です。
今では堤防の外側は埋め立てられ家屋が立ち並んでいます。
実際の堤防は写真奥です。
今は赤を基調とした建物など目にすることが無いので、目に新鮮、そして目立ちます。
レンガの建造物
レンガが建築材料として使われ始めたのは、メソポタミア文明の時代。
現在のイラクの一部にあたる、世界最古とされてきた文明です。
焼成レンガが使用されるようになったのは紀元前3,000年頃。
今から5,000年も昔の話です。
西洋風情を感じるレンガ建造物。
日本は幕末から明治時代に普及しました。
レンガの建造物といえば、関東では東京駅や横浜赤レンガ倉庫、富岡製糸工場などが有名です。
耐震性に問題があることから、関東大震災以降は鉄筋コンクリート造が主流となり、現在に至ります。
遠い昔に思いを馳せながら、静かな街を走り抜ける。
ランニングで味わう、贅沢な時間です。