それでも走るか?! 175 やせるためだけに走るのは、苦痛です
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【『世界一やせる走り方』という本】
『ランニングの作法』を書いたフィジカルトレーナー中野ジェームズ修一さんの、2019年11月に新装版として出版された書籍を読んでみました。
やせるためのランニングと食事について詳しく解説されており、素人にも理解しやすい内容。
早速ダイエットに悩む友人に渡したところ、「やせるために、走ることが前提になってるじゃないか。冗談じゃないよ」と一蹴。
“やせる走り方”というタイトルで、“普段走っているのに、ダイエットに効果が現れない人向けの本”だと思ってしまったようです。
よく読むと、まずランニング習慣のない人が、どのようにランニングを始めるべきか、と、運動習慣をつけさせる“説得”から始まっています。
本書、全体の流れとしては・・・
“走ろうと思ったことはあったけど、習慣化する前に挫折した”人への共感により読者の抵抗を軽減。
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「体脂肪はみるみる落ちるんです」と、明るい未来を想像させて。
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「こうすればもっと効率よくやせられるんですよ」と煽り、効果的な食事の取り方の解説。
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ここまでくると、ちょっと挫折したくなりますが、ここで「走るのがつらくなったら」と、挫折させない甘い言葉が並んでいて。
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最もツライ“筋トレ”の解説で締めくくり。
アメとムチの並ぶ構成。
最終章の筋トレ、ストレッチの解説は、しっかり写真解説付きで解りやすいです。
一箇所、気になったのが『アミノ酸ドリンクとプロテイン、やせるのはどっち』という見出しページ。
当然アミノ酸ドリンクだろうと思いきや、
燃焼系のアミノ酸ドリンクを飲むと脂肪が燃焼する、という話に根拠はありません。
との記載が。
走りながらやせる身体作りにはアミノ酸ですが、脂肪燃焼に必要なリパーゼという酵素を活性化させるのに、アミノ酸が直接関係している証拠はないとのことです。
一時期、走る前にアミノ酸ドリンクを飲んでいましたが、あれはダイエットには直接効果がなかったということでしょうか。。。
友人に、Chapter1だけでも読ませることができれば、少しは興味を持ってもらえたかも知れませんが、冒頭から失敗したようです。
ダイエットに興味のある人だけでなく、ランナーにもオススめの本ですよ。