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slickrun’s diary

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それでも走るか? 366 賛否両論あるようですが・・・

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  【『グリーンブック』という映画】

 アカデミー賞授賞式で「作品賞」を取ったことに、賛否意見が分かれたことでも有名な2018年公開の映画をAmazonプライムで鑑賞。

 人種差別。
 一流のミュージシャンに対しても、露骨な対応だったんですね。
 黒人への風当たりが特に強かったアメリカ南部をめぐるライブツアー。
 何度も差別に合いながらも、寡黙に耐える姿。
 敢えて南部をツアーした理由については、本人が語る場面もなく、サラッと流されていました。

 最終日のライブ会場。主催者の対応に我慢の限界を超え、出演拒否。
 契約違反については触れられておらず、気になるところ。

 運転手となったトニー・ヴァレロンガは、頭が良く腕っぷしも強い、家族思いの男。
 ドナルドが紡ぐ言葉を、そのまま奥さん宛の手紙に書き込む素直さも相まって、魅力的な男に見えます。
 一方の黒人ピアニスト、ドナルド・シャーリーは専門外の音楽ジャンルに耳を傾けたことのない、堅物で真面目、プライドが高いミュージシャン。
 心を通わせ、指摘を素直に受け入れ、お互いに良いところを認め合い、気持ちに寄り添い、共に人として成長していく姿がおもしろい。

 日本語吹き替え版を観たのですが、トニー・ヴァレロンガ役の大塚芳忠さんがいい味出していました。

 最初から黒人に対する偏見を持っていなかったトニー・ヴァレロンガの奥さんも魅力的。
 彼女の言葉で、ドナルド・シャーリーが救われるというラストシーン。
 心地よい余韻を残します。

 実話を元にした映画としては、単調にならず最初から最後まで楽しめました。

 「白人が黒人を救う、白人にとっては楽しい映画」だとか、アカデミー賞作品賞受賞に関してスパイク・リーが苦言を呈した、とか色々聞きますが。
 個人的には、久しぶりに「観てよかったな」と思えた映画です。
 オススめします。

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