【まるで車のような自転車】
先日、ロードバイクに乗りながら、ふと思い出しました。
従兄弟の家にあった自転車。
私が目にしたその自転車は、ホコリを被って錆びついてはいましたが、幼い自分には、その存在がキラキラ輝いて見えました。
その自転車が活躍したのは、ちょうどスーパーカーブームの頃でした。
スーパーカー自転車
おぼろげな記憶をたどってみると・・・、
当時のスーパーカーのウリであったリトラクタブルライト(隠しライト)を装備した、スーパーカーのオーナー気分にさせてくれる自転車でした。
リトラクタブルライトは3段階で、スモールライトが点くようになってました。
変速ギアは、リアのみの5段。
トップチューブにシフトレバーがついており、車のATシフトを真似た造りになっています。
ハンドルはロードバイクのようなドロップハンドルになっていて。
なぜか、後ろにはちゃんと荷台がありました。
ウリはライトなのに、点けるとダイナモの抵抗が増して、ますます漕ぐのがキツくなる。
ライト2つ分の発電をしなきゃなので、普通の自転車よりキツイ。
パーツがゴテゴテ付いていたのと、錆びついたフレームから察するにアルミやステンレスなんか使っていない筈。
やたらと重かった記憶があります。
スーパーカー(スポーツカー)に似せた自転車なのに、鉄則であるはずの軽量化を全く無視した造り。
むしろ、自転車版デコトラ(デコレーショントラック)と言ったほうが良いくらい。
でも、存在感は凄かった。
決して安くなかったであろう自転車。
あんな自転車が街中走ってたんだから、豊かな良い時代だったんでしょうねぇ。