それでも走るか? 292 好きで長時間労働しているわけではないはず
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【労働局からの是正勧告】
日本年金機構の職員が、労使協定を超える長時間労働をしていて労働局から是正勧告を受けたと報道されていました。
日本年金機構に是正勧告、三六協定超の時間外労働 - 社会 : 日刊スポーツ
長時間労働を強いられる職場に務めていた身としては、無視できない記事です。
申請している労働時間はパソコンのログで確認される仕組みにおいて、複数のパソコンを使って調整していた、と指摘されています。
「業務に対し必要な人員が充てられていなかった」とか「業務案件の割振りが適正ではなかった」とか。
そこら辺の状況については、今後調べられるのでしょうけど。
虚偽申請せざるを得なかった状況については全く記載がなく、まるで、犯罪者扱い。
確かに、不正をしていたのは悪いことです。
でも、必死に仕事してたんだと思います、落ち着いて考える余裕もないほど。
周囲の人も、明らかに長時間在席している人の状況など、分かりそうなものですけど。
この手の話はニュースとして流れるたびに、違和感を感じます。
次から次へと容赦なく入ってくる仕事に追われ、無限のループに陥ってしまう。
ひとたび指摘を受ければ、本人と服務管理者が責められる。
服務管理者なんていうのは、偉くもなんともなく、規定時間を超過した本人と職級もさほど違わなかったりします。
要するに、理不尽な仕事の押付けには全く無力なわけです。
そもそも組織人員の割振り方が原因なのに、直属のエラい人は外面だけ「気が付かなかったのは私の責任です」なんてシラっと言ってのけたりする。
・年5日の有給休暇義務化。
・勤務終了から翌日勤務までに9時間の休息時間を取る「勤務間インターバル制度」
これらは、労働者を守る制度として施行されてきています。
業務量は減らず(むしろ増えていて)、やり方は社員本人に任せっきりでは、労働者を苦しめている制度のような気がしてしまいます。
労働時間虚偽申請による是正勧告。
抜本的に何かを変えないと、無くならないのでは・・・。