【盗まれた○○○】
久しぶりの晴れ間に、久しぶりの自転車通勤。
「ケツ痛ぇ~」
久しぶりに乗るロードバイクで、お尻に痛みを感じていたら、とても悔しい過去を、突然思い出してしまいました。
いま思い出しても、頭にきます。
普段、生活していると、大概のものはしっかり保管、または身につけているので盗まれることはないのですが。
自転車は公の場で保管せざるを得ない場合があります。
そして、過去に自転車や自転車のパーツを盗まれたことが、数回あります。
そのなかでも、特に悔しかった・・・これは15年以上前の話。
ショップに寄り道して、衝動的に買ってしまったクロスバイク。
以降、週末はほとんどクロスバイクと過ごす生活になりました。
自宅から1時間ほど漕いでたどりついた、とある繁華街。
駅前の駐輪場にクロスバイクを停め自転車屋に向かいます。
自転車パーツの掘り出し物がないか物色が目的。
2、3軒寄り道の後、自転車置場に到着。
停めた場所は、ここらへんだったはずなのに、あれ?なんだか視界に入らない。
数週間経過していたので、見慣れていないということはないはず。
停めた記憶のある場所にあったのは、見慣れない形の、自転車?
なにか違和感を感じる。
なにかが、足りない・・・
何か。
あ、サドル。
サドルが、ない。
シートポスト(シートを支える円柱型の棒)とサドルが抜けた自転車が一台。
それは、紛れもない、私のクロスバイクでした。
いや、自分のじゃない、自分のクロスバイクのはずはない。
辺りを見回しても、同型の自転車は見当たらず。
しばらく放心状態になり、サドルがどこかに落ちていないか、と辺りを歩き回ります。
サドルなんか、落ちてるはずないのに。
ふたたび変わり果てた自分の自転車を目の前にして、しばらく事実を受け入れられず。
とりあえず、ここから早く立ち去りたい。
片道1時間の距離、立ち漕ぎで走りきれるだろうか。
ショックで、思考が変になっています。
結局、最初に立ち寄った自転車屋に戻り、サドルとシートポストを購入。
最悪の気分で帰途につきました。
どうせ盗むなら、全部盗んでもらったほうがよかった。
自転車ごと無くなれば、諦めがついたかもしれないのに。
その後しばらくは、新しいサドルを見るたびに、嫌な記憶が蘇ってきました。
あぁ、悔しい・・・。
高価な自転車、大切な自転車は、屋内保管が鉄則。
やむを得ず外に停めるときは、常に視界の届くところに置いておきましょう。