それでも走るか? 525 建物、内装を観るだけでも価値アリ
【三井記念美術館】
三井記念美術館に行ってきました。
この美術館に行くのは初めて。
今年(2022年)4月にリニューアルしたばかりと聞き、友人に誘われ訪問しました。
16,17世紀あたりに造られた茶碗や湯呑み、花瓶や水差しなどの陶磁器の展覧会です。
一つ一つが、重厚なショーケースに入れられ、スポットライトを浴び、十字に張られたピアノ線でしっかり固定されています。
味がある、という表現が相応しいのでしょうか。
説明書きを読みながら造られた時代に思いを馳せ、表面の大凸や色のくすみなどの風合を観ていると、なんだかジワっとくるものがあります。
観に来られている方々の“見方”も、参考になります。
周囲をゆっくり、グルっと周ったあとは、下の方から見上げてみたり除き込んだり。
知識があれば、より一層楽しめそう。
でも、陶磁器にあまり造形の深くない私でも、少しは作品の“美味しさ”みたいなものを味わえたのではないかと思います。
手にとることができれば、なお一層美味しく味わえるんでしょうね。
そして、作品を盛り上げているのが美術館の内装です。
重厚なエントランス。
家のドアか?と思ってしまうエレベータのドア。
内装も重厚な造りで味のある雰囲気。
“アメリカ風古典主義の重厚な様式美”。
建物、内装を観るだけでも価値がある。
そんな美術館でした。