それでも走るか？ 397 命がけの仕事って

　　　　  【『FUKUSHIMA50』】

　2020年公開の映画。

　最近では、汚染水の海洋放出で話題になっています。
　福島原子力発電所の事故。
　想像以上に過酷な映画でした。

Fukushima 50 DVD通常版 [ 佐藤浩市 ]

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 　本社（当時は本店）と当時の首相は、悪者の描写。
　映画なので、多少の脚色はあると思いますが。
　現場を尊重しない本社。
　本社のお偉いさんは、嫌な奴キャラ。
　本社は、政府からの指示に翻弄される辛い立場ではあるものの、現場への指示の出し方が、ストレートすぎるというか、下手というか。
　本社から、全く的を得ない頭ごなしの指示や、人命軽視のような発言を浴びせられる現場。
　現場では命がけで作業しているというのに・・・。

 

　当時、問題とされていた首相の現場訪問や、政府や本社の指示に従わず現場判断で海水注入を続けていたことなど、細かく描かれています。

 

　「想定外」という言葉が流行りました。
　想定外だった、高さ10ｍを超える津波。
　最悪の場合、関東一円まで放射能汚染されていたかも知れない事故が、現場で必死に作業されていた方々のおかげで、最悪の事態を免れた、というシナリオ。

　さまざまな立場の人がこの映画を観て、さまざまな想いを抱くと思います。

　当時の現場の方々の仕事ぶりを知ることができる、良い映画だと感じました。 

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