それでも走るか? 445 とにかく、淡々と
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【『残された者―北の極地』という映画】
飛行機が北極圏に不時着して、助けを待っているところから始まります。
この手の映画って(先入観ですけど)、飛行機に何らかのトラブルが生じて、なんとかやりくりして不時着できて命だけは助かって・・・ってところも見せ場だったりするんですが、この映画は違いました。
氷の世界で生活している場面から、いきなり始まります。
淡々と遭難生活しています。
氷の隙間から釣り糸を何本も垂らして魚を獲り。
獲れた魚を生のままナイフで切って口に運んで。
寝袋にくるまって、寝て。
手動で発電機を回して通信機(?)をいじって。
一人ぼっちなので、会話なし。
音楽もなし。
彼は、どういう人なのか。
どうして不時着することになったのか。
説明、一切なし。
わざとらしい演出、一切なし。
とにかく、淡々と。
遭難者の生活を、ガラス越しに見ているような感じでした。
マッツ・ミケルセンって俳優。
いい顔で演技してるなぁ。
言葉がない分、ほんと顔で演技してます。
見ている方に与えられる情報が少なすぎて、あれこれ想像が膨らみます。
「とにかく観てみて」と人に勧めたくなる、没入度の高い映画でした。