それでも走るか? 328 天才は、普通じゃない
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【『マイバッハ/不屈のピアニスト』という映画】
2017年公開のブラジル映画です。
U-NEXT で観ました。
あっという間に教本を最後まで習得してしまう少年時代。
「ああ、やっぱり天才なのね」と観ていると、どうもそれだけじゃないことが分かってきます。
弾き終わって手が腫れ熱を帯び、氷水に手を突っ込む。
手を切り傷口が開き、鍵盤が血だらけになっても弾き切る。
とにかく音楽が好き。
好きというか執着しているというか。
ピアノを弾けなくなっても、指揮法を学び指揮者までやって。
両手が満足に動かなくても、とにかく音を出す。
音に、音楽にとりつかれている姿。
音楽を創りあげる、表現するということは、痛みや苦しみを伴う。
取り組む姿は、勝利を得ようと努力するアスリートのようです。
映画を観た後、アップライトピアノに触る機会がありました。
生ピアノの鍵盤って、結構重いんですよね。
グランドピアノの鍵盤はもっと重いのではないでしょうか。
重い鍵盤をあれだけのスピードで押す(叩く)わけだから、相当な力とトレーニングが必要なんでしょう。
コンサート続きの過密なスケジュール。
ケガをしないよう細心の注意を払わなきゃならないのに、サッカーで転んで手を負傷。
裏面がツルツルの革靴で公園を走り回れば転びやすい、って普通は考えるんじゃないかな。
天才は、いろいろな意味で普通じゃない。
彼の、もう一つの”普通じゃない”ところは、人並み外れた性欲。
エネルギーに満ちあふれていることも、一流のプレイヤーになるための条件である気がします。
再婚相手の美人弁護士の存在など、天才が天才でいるためには、理解ある家族の支えも大事。
この手の映画は生前を振り返る系が多い印象ですが、ジョアン・カルロス・マルティンスは当記事作成時点ではまだ健在。
ぜひリアルなジョアン・カルロス・マルティンスを観てみたい。
情熱と努力。
天才の人並み外れた技術は、人並みの努力じゃだめだということですね。