【「不安の哲学」という本】
「哲学」と聞くと、難しい、とっつき難い、と感じてしまいます。
でも、この本、身近に起こり得ることを具体的に引用したり、読みやすい本でした。
アドラー、ソクラテス、三木清などが出てきますが、難しい文章の引用が、具体例によって理解しやすくなっています。
読み進めていくと、思い当たる節や納得できる箇所にいくつも当たります。
不安、に限らず、物事に対して抱くさまざまな感情。
あの感情は、裏にこういう気持ちが隠れていたのか、とか。
何かに対して抱く自分の感情は、何を表しているのか、考え方が解る、というか。
対人関係、仕事、パンデミック(コロナ禍など)、病気、老い、死・・・
そもそも、不安って何なのか。
不安から脱却するには、どうしたらよいのか。
不安って、モヤモヤして漠然としているから不安なのであって。
- 自分の不安の原因は何なのか、を自問自答してみる。
- 解釈を変える、角度を変えて物事をみてみる。
- やるべきこと、選ぶべき選択を明確にする。
読んだらすべての不安が解消されるわけではないですが、不安に対する対処法みたいなものが、なんとなく見えてくる気がします。
不安という感情をコントロールする、何らかのヒントが得られるような、そんな本だと思います。