それでも走るか? 354 もしかして、認知症・・・?
【『認知症の人の心がわかる本』という本】
母の変化に気づいたのは半年ほど前。
以前から物忘れが多くなってきた、とは言ってましたが。
物忘れなんて、誰にでもあることだし、自覚している間は大丈夫だろうと、聞き流していました。
1年ほど前のこと。
実家に帰ってみると「自転車の鍵を無くした」と騒いでいます。
どうしても見つからないので、仕方なく鍵を交換した翌日、引出しの中に鍵をみつけた母は「だれがこんなところに入れたんだろう」と。
母は一人暮らしです。
他に誰もいません。
最近になり、物を無くす頻度が増え、その都度、言い訳をするようになりました。
さすがに心配になり、手に入れたのがこの本。
認知症、アルツハイマー関連の書籍は多々出ていますが、実例が豊富なこの本を選びました。
実例は、深刻な症状、過酷な介護の状況が紹介されていて、読み続けるのが辛くなるものばかり。
なかなか、読み応えある本です。
認知症に気づくきっかけ(認知症の初期症状)として紹介されていたのは、
- 話に「あれ」「それ」が多くなる
- 人柄が変わったように見える
- どことなく、だらしなく見える
- 失敗が多くなり、言いわけをする。
- 同じことを言ったり、したりする
- 人づきあいを避け、閉じこもる
まさに、4に該当。
1も、該当するかな。
母に病院の受診を勧めてみましたが、断固として拒否。
自分は、頭は冴えているし、ありえない、と思い込んでいるのか。
自分では、うすうす感じていても、現実を知ったときのショックが恐い、のか。
そんなところでしょうか。
この本の実例の中に、40代の男性が認知症にかかり、仕事を続けられなくなった事例が紹介されています。
シニアではないからと、甘く見ることのできない認知症。
20年ほど前までは“治療法はない”とされていましたが、現在では4種類の治療薬が保険診療で使えるようになっているそうです。
認知症だったら、重篤化する前に手を打ちたい。
まずは最初の大きなハードル。
受診の“説得”に有効な薬があったらなぁ。。。