それでも走るか? 417 不気味な光を放つ、生きもののような・・・
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【『刀剣 もののふの心』】
「刀」を観に行ってきました。
魅せる目的ではなく、人を切るために造られたもの。
生きている人間を実際に切りつけていた刀を前にすると、妙に臨場感が湧いてきます。
それにしても、美しい。
食事を作っているときに、包丁に見惚れたことはありませんけど。
機能美っていうんでしょうか。
早朝のランニングで見た、澄みわたった空の朝焼けを連想させたり。
いつか機上で見た、雲海を連想させたり。
展示されている一本一本の刀は、それぞれ異なる美しさを感じさせます。
刃文(刀の上面に見える波状の模様)に惹きつけられます。
なんだろう、この感覚。
美しい、とはちょっと違う・・・エロい、というか。
そう、なんだか官能的でした。
危ない美しさ。
自分の肌に刃をあててみたい。
切られても痛みを感じないんじゃないか、と思わせるような。
刃こぼれしている刀も展示されていましたが、逆に生々しさを感じます。
個人的にもっとも“取り憑かれた”のが、京都国立博物館所蔵の「太刀 銘 成高」。
ロックオンされて、しばらく動けなくなりました。
見つめあっているような、不思議な感覚。
観てまわること1時間半ほど。
無意識に緊張していたのでしょうか。
観終わった後、ドッと疲れが出てきました。
国宝や重要文化財も展示されています。
展示品は刀だけでなく、屏風や絵画なども。
会場では撮影禁止。
ここでは写真をご紹介できません。
ぜひ、実物を観ていただければと思います。