【心の健康(3)】
“うつ病”を患っている友人がいます。
普通の人と変わらず接することができるのですが、一人になると症状が出てくるみたいで、“落ちている”ときは、近所へ買い物に行こうと決めて、出かけるまで2~3時間掛かることもあるそうです。
外見的には全く判断がつかない“うつ病”。
周囲の理解って、なかなか難しいと思います、自分が掛かってみないと。
“うつ病”は伝染(うつ)るの?
5年ほど前、職場での話です。
私はチームリーダーとして、6人をまとめていました。
そのうち、過去にうつ病を経験した方が2人、症状が出続けている方が1人いました。
その中に、"躁うつ病”の方がいらっしゃいまして。
話し掛けてもうつむいたままで反応しなかったり、一日中、周囲の人に話しかけまくっている時もあったり。
他メンバーの手を止めてしまわないよう、積極的に声を掛け話を聞くようにしていました。
相手の話を聞いてあげる、聞き続ける行為というのは、体力を使います。
自分の仕事もはかどらず、残業がちになり。
ランニングできるのも週一回。
7ヶ月くらい過ぎた頃でしょうか。朝起きられなくなってしまいました。
だるくてしょうがないんです。
そのときネットで症状を調べて知ったのが、“非定形うつ” “感応精神病”という言葉。
【非定形うつ】
朝起きられない症状。私の場合は夜、何度も起きてしまい、朝を迎えると目覚めはするのですが、身体が重くて起きれない状態でした。
【感応精神病】
うつ病の患者に密接な関係にある人に現れる症状。家族や夫婦間に多いそうです。
危機感を覚えた私は、帰宅後、少なくとも2日に1度はランニングすることに決め、時間が遅くなっても続けてみることにしました。
走ることで昼間のストレスが解消され、夜も深く眠れているのか、起きる回数が減り、接し方を考える心の余裕が生まれました。
何の対処もせずにいたら、どんどん悪化したかもしれません。
ある程度距離を置く、聞き流すなど、あしらい方を身に付けないと、自分がやられてしまいます。
そういう意味では、“うつ病”は伝染るのかもしれません。
“うつ”だけに・・・。
最後に
”非定型うつ”の初期症状を経験し、悪化した状態を想像することができるようになった私は、“うつ病”の方の苦しみを、少しは理解できるようになったつもりです。
“うつ病”は一度掛かると、完治に時間を要するといいます。
脳内伝達物質のセロトニンの分泌量を増やし情緒バランスを整える効果が期待できるランニング。
心が疲れたら、走りましょう!
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